スイセンの豆知識

スイセン(ヒガンバナ科スイセン属)

スイセン(ヒガンバナ科スイセン属)

【すいせんこん】
庭に良く植えられている多年草。二月頃に花茎を伸ばし、純白で清楚な花を開きます。
スイセンの名は漢名の水仙(水中に居る仙人)によるといわれています。
生薬名:水仙根 薬用部分:鱗茎

地中海沿岸地方が原産地といわれ、かなり古い時代に中国を経て日本に渡来したようです。 関東地方以西の暖地の海岸近くに野生化もしている多年草です。 スイセン属の特徴は、6枚の花披(花冠)の基部に、お碗の形をした副花冠(副冠)があることです。
花の中を覗くと、手前に3個、奥に3個の雄しべが花粉を出し、中心には1本の雌しべが見えます。
このように花の仕組みは完全なのに結実することはほとんどないようで、球根によって殖やします。

花言葉は「自己愛」

花言葉は「自己愛」

「エコー(こだま)はギリシアの美少年「ナルキソス」を愛し、報われない恋にやせ細り、とうとう声だけになってしまった。 復讐の女神ネメシスは、ナルキソスが池に映った自分の姿に恋するようにさせ、報われずに命を失せてしまい、白い花と黄色の芯をもつ花が残った」
という伝説があります。
16世紀までは、房咲きスイセンが人気でしたが、スペインのピレーネ地方からラッパスイセンが発見されてからは、この改良が愛好家の人気を集めています。
スイセンの本場は地中海沿岸一帯とスペインのピレーネ地方で、特にピレーネ連峰には世界中のスイセンが咲くといわれています。世界中に原種が約60あり、ヨーロッパでは、300年も改良の歴史があります。 新品種は、イギリスの王位園芸協会に登録され、その数は、1万以上と言われています。日本では人気のある花とは言い難いですが、ヨーロッパでは人気があり、特にイギリス人は好むようです。
オランダでは市場に60種もの種類が出荷され、バリエーションが多いので、そのあたりの歴史が日本とは違うようです。
また、オランダでも世界最大の球根植物公園として知られるキューケンホフには、たくさんのラッパスイセンが黄色のジュータンを敷き詰めたように、チューリップやムスカリと共に咲き競っています。

「実」は、生薬効果があります。

「実」は、生薬効果があります。

採取時期及び調製法

必要な時に掘りあげ、水洗いして生で使います。

利用方法

●腫れ物に・・・
生の鱗茎(球根)を水洗いしてから外皮を除き、擦りおろすと粘液でぬるぬるしてくるので、これを腫れ物、特に乳腺炎等の痛むところに少し厚めに塗り、和紙かガーゼで押さえておきカラカラに乾いたら取り替えます。人によっては、かぶれることがあるので充分注意してください。

●肩こりに
擦りおろしたものを布でしぼった汁に小麦粉を少量ずつ加えながらクリーム状に練り、痛い所に直接貼ってガーゼ等で押さえます。 乾いたら取り替えますが、肌の弱い人などで患部が赤く充血したら中止してください。

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